ケイトリン先生 コラム

お狐さんが遊びに来てくれた時のお話④

その日の夜中のことです。

普段ならとっくに家族全員寝静まっているはずの時間に何か気配を感じ、一階へと降りてゆくと、何故か夫がリビングで神妙な顔をしていました。

怪訝に思いつつふと洗面所を見ると、例の電気シェーバーが電池を抜かれ、分解されて置いてあるのです。

「これどうしたの？」
と聞いたところ、
「風呂に入ってたら触ってないのに突然電源が入って、怖いから電池抜いた」
と……。

えっ！　と思いながらふとテーブルを見ると、もう壊れて使っておらず、埃を被っていた古い目覚まし時計が出されていたので、こっちはどうしたの？　と聞きましたら青い顔で、
「二階で寝てたら、何かがピイーーーー！！　って鳴り出すから何かと思って降りてきて、音源を探し回ったらこれだった……」
と。

なるほど……夫、それはきっと間違いなく、私がお願いしてきてもらったお狐さんが「やっちゃった」ことだね……ごめんね？
と口には出せませんでしたが、その時の私はきっとその前夜のお狐さんと同じ顔をしていたと思います。笑

次で終わります☆

投稿日：2024/05/13

お狐さんが遊びに来てくれた時のお話③

深夜にやって来てくれたらしい、友人の屋敷稲荷のお狐さん。

ふわふわの感触と存在を感じられたことが嬉しく、でも何をやっちゃったのかな？
と思いつつ迎えた翌朝。

私はご機嫌でしたが、それに反比例して体調は悪化。
とはいえ熱は微熱で大したことはなかったのですが、倦怠感が強くふらふらの一日を過ごしました。

その夜のことです。
入浴中、洗い場で体を洗っていたところ、唐突に「ビビビビビビビ！！！」とすごい振動音が浴室中に響き渡ったのです。
今まで聞いたことのない騒音に飛び上がったものの、音の出どころはどこなのか見当もつかず、怯えながら探し回りました。

犯人は、夫の電気シェーバーだったのですが……触ってないよ？

それは浴室の棚の中で、突然ひとりでに電源がONになって震えていたのです。
そもそもその日までそのシェーバーが電動だったことすら知らなかった私はかなりおっかなびっくりに電源を切り、慌ててお風呂を上がりました。……が！？

続きます☆

投稿日：2024/05/13

お狐さんが遊びに来てくれた時のお話 ②

我が家にお狐さんが遊びに来てくれた日、私が急に体調を崩して寝込んでしまった深夜のことです。

時刻は午前三時頃。寝ていた私の顔面が、何やらふわふわとした柔らかい毛の塊に何度も撫でられる感触に気が付きました。

なぜか反射的に、
「これは尻尾だ！」
と理解しました。
そして気が付くと、部屋の中に小さな狐が鎮座していたんです。

これは視覚で見た記憶はありません。でも、確かに存在がありました。
それは全身真っ白な、まだ子供の狐の姿でした。雰囲気もまだあどけない、子狐という感じです。

……なのですが、北海道などにいるような、本物の動物としての狐という感じではありませんでした。
何というか、狐のような、犬のような、猫のような、ぬいぐるみのような……本物の獣っぽくない、それでいてとても可愛い、ふわふわした存在でした。

そしてそのふわふわした白いお狐さんが、何やら戸惑ったような雰囲気をとても出してくるのです。
言葉にするならば、「やっちゃった……ごめんね？」です。
それは言語ではありませんが、はっきりと脳内に閃いてきました。

えっ？　何を？　何をやっちゃったの？
その時は何も心当たりなく。ただ来てくれたことが嬉しく、友人に「来てくれたよ！」のLINEをして、また眠りについたのでしたが。

何を「やっちゃった」のか、見当がついたのは更に翌日のことになります。

続きます☆

投稿日：2024/05/13

お狐さんが遊びに来てくれた時のお話①

稲荷大神様の神使はお狐さんとされていますね。

私は昔は、お稲荷様、お狐さんって憧れるけれど、正直パワフル過ぎて怖い印象があるなあ……なんて思っていたのです。

でも、今はそう思っていません。
友人にご縁のあるお狐様が私に、
「敬愛を持って接すれば、必要以上に怖がる必要なんてないんだ！」
と実感させてくれたからです。

友人のおうちには「屋敷稲荷」というものがあります。
その家を守ってくださる神様ですね。
友人のおうちの屋敷稲荷のお狐さんと友人はとても仲良しなのです。
危険が訪れた時知らせてくれたり、はたまたお気に入りのおやつのおねだりをしてきたりと、聞いているだけでも不思議でとってもチャーミングはお狐さんで、いいなあ可愛いなあ、どんな感じなのか一度お会いしてみたいなあ、なんて常々話していたんですよね。
そうしたら友人が、我が家にそのお狐さんを遊びに来させてくれたことがありました。

彼女の家は関東地方。
関西にある我が家とは、かなり距離が離れています。
でも、距離は関係ないのですね。お互いにちょっとした手続きをして、指定の日にお狐さんはやってきてくれたようでした。

とは言え、目には見えない。
「もう来てくれているはず……」
とアンテナを立てていましたが、その存在を体感する前に私は急に体調を崩し、咳と微熱と倦怠感でダウンしてしまったんです。

せっかく来てくれているのに申し訳ないなと思いつつ、その日は大人しく就寝。
不思議な存在を感じたのはその深夜のことでした。

続きます☆

投稿日：2024/05/13

「霊感」がある？　ない？

こんにちは、ケイトリンです。

いわゆる「霊感」がある、ない、という言い方がありますね。
霊体が視える、エネルギーの流れが見える、感じられる。
過去や未来、或いは他者の心の中や状況などの、通常知りえない情報に触れられる。
そのような能力のことを通常おしなべて「霊感」というのだと思います。

しかーし！　人間は本来、全員霊感があるはずなのです。
何故なら、私たちの魂はそもそも、宇宙から地球へと降りてきた存在。
よって霊感がある、ない、なんていう区分自体がないんです。
だって人間そのものが霊的存在なのですから。
本当は皆、私たち全員が霊感を持っているんです。

霊感なんて全然感じないけど？　という方は、
この人生ではそれを必要としない、無しでやってみたい！
と思って、使わないルートを選んだ魂なのでしょう。ワイルドですね。

かと思えば、
「虫の知らせ」
「第六感」
なんて言葉があるように、緊急事態にだけ突然ビビッと降ってくる霊感があったりもします。
魂の緊急回路のようなものかもしれません。

私の母は時々その緊急回路が働くたちのようで、その昔、ケイトリンがまだよちよち歩きの頃の話です。

買い物帰り、片手に大荷物。
もう片手で幼児の私の手を引いて帰る途中のことでした。

大通りの横断歩道に差し掛かった時、母が不意に振り向いて、
「ケイトリン、おいで？」
と抱っこの腕を伸ばしてくれ、幼児の私は喜んでその腕に飛びつきました。

そして横断歩道を渡り始めたその瞬間、信号無視の大型トラックが突っ込んできたのです。母の真後ろに…。

それは本当に擦れ擦れの真後ろで、タイヤにサンダルの踵を踏まれた母は勢いよく道路に転倒、買い物の荷物は散乱。

母が抱き締めたまま転倒してくれたおかげで、母の膝はすごい状態でしたが私には擦り傷一つありませんでした。

でももし、この時抱っこではなく、手を引かれ道路を歩いていたままだったら…。
母の緊急回路に感謝の念の堪えない私なのでした。

母は普段から緊急時に限らずとても勘がいい人です。
そして霊にも遭遇しているけれど、そこは極力認めたくないようです…

命の危機じゃなくても、人様のためにインスピレーションを磨いていきたい！　ケイトリンでした。

投稿日：2024/04/25