まこと先生 コラム

オープンとスペース、あるいは開放　～part２～

♪焼けた素肌に涙がこぼぉぅれる～ぅ
　Ａｈ～秋ですね～～^^

誰の歌だったか？
栗が食べたい私です。最近、栗が気になります（閑話休題）

西洋占星術は、日本でいう春の彼岸ごろ、春分点を起点にして
牡羊座でスタートしますが、

このスタート地点を東の地点【Ａｓｃ】アセンダントといいます。

その反対側に位置する西の地点（秋分のころですね）
これをＤｅｃ【ディセンダント】といいます。

ディセンダントを星座の定位置におきかえて見ますと、
ちょうど乙女座の終わりと天秤座の始まりを現す地点でもあるのです。

乙女座と天秤座は、獅子座までの実りを収穫するシンボル。
色彩としてはグリーンに関連づけて考えられます。

夏の終わり、太陽の下で咲き誇るひまわりのような獅子座が
熱い創造性と高い集中力を、次の時期にむけて解放してしまうのです。

同時に、次の乙女座のシーズンが始まります。
蒔かれた種子が育ち、実りを収穫する意識を目覚めさせるのです。

星座絵に描かれる乙女座は、女神。
それは誰なのか？は諸説ありますが、いずれも豊作を司ります。

天秤座の女神とされる正義の女神アストイアも
天に帰っては、乙女座と天秤座になったといわれています。

種子が育ち、稲穂となり、人々の生命を育む穀物となるようなプロセスが乙女座でも進みます。
乙女座のイメージカラーとされるオリーブグリーンは（コレも諸説ありますが）
そのままでは苦くて食べることができないオリーブの実を連想させたからなのでしょうか？

ここから、健康管理・生活の管理・強い防衛心も示しています。
これは心理面での免疫機能だと考えれば良いでしょう。

完璧主義と守りというオリーブの苦味を旨味に変容させ
天秤座にあけわたしていく時、

未熟を許すことができるからこそ
周囲の人の過ちにも寛容になれるゆとりが生まれ、
そこには新たなスペースが生まれます。

牡羊座からスタートした個人の育成が終わり、
人の役に立ちたいと願う純粋さは、
個人の可能性を広げる場所・環境、ディセンダントへと自分を投げ出していきます。

そしてそこは、グリーンがイメージカラーの天秤座のスタートでもあります。

天秤座では、自然界に生存するうえで
「環境にいかに上手に適応するか」を模索し、
他者との関係において、ほどよい距離感と配慮を知る段階になります。

この天秤が、女神アストレイアがもっていた公平さを表したのであれば
昼夜を等しくする秋分点に天秤座がおいてあるのも、神話の世界ならではでしょうか？

樹木が象徴するグリーンは、自分の心に従って生きることが真の調和につながることを
私達に気づかせてくれます。

投稿日：2016/01/14

オープンとスペース、あるいは開放

『収穫逓減（ていげん）の法則』って何だと思いますか？

一定の土地で農作物をつくる時、資本と労力が増加すれば生産高は上がっていくけど、ある限界に達すると、今度は精算が伸びなくなっていく現象をあらわす法則のことだそうです。

難しい書き出しになりましたが、本題は『いっぱいになった頭の掃除について』です。
朝の頭のほうが、夜の頭よりイケてるらしい。

朝の頭は楽観的で、能率が良いのだそうです。
通常の生活で忙しい時、頭は混乱しています。
（私などは、あっという間に茫然自失の状態でフリーズ……^^;）

なので、人は自然に頭を整理して、混乱しないようになっています。
それが、睡眠です。

朝、目をさまして気分もスッキリしているのは、夜の間に頭の中がきれいにお掃除されて広々としているから（だから夜更かしはダメなんですよ）

大人になると理由は変わって、なにかの事情で睡眠が妨げられると、寝覚めが悪く、頭が重い…。
頭の中の不要なものを、捨てられなかったんですねぇ

しかし、ゴミもいよいよあふれてくると、こちらもパニック状態に陥って、何でもかんでも捨ててしまえ！という【ちゃぶ台返し】のような強い衝動に突き動かされてしまいます。

（西洋占星術的にも合理的なので、くわしくはまた秋も涼しくなってきた頃にお話しするとして）

暦の上では立秋をすぎましたが、まだまだ暑い日が続きます。
皆さまくれぐれも休養をお忘れなく。

投稿日：2016/01/13

夏の夜空

夕立ち、風鈴、蝉しぐれ。
夏の風物と言えばいろりろありますが、今日は夏の夜空。

西の夕方の空には、土星・火星が見えます。
夕涼みがてら、夜空の星を見上げてみましょう。

まずは、夏の夜空と言えば、コレですよね。
夏の大三角形。
南とか、東とか方角が解らなくても大丈夫。
頭の真上辺り、高い所に、明るい星が３つ。
コレを見つけただけで、4つの星座を見つけたのも同じだぜぇー（ワイルドだろーぅ）

七夕の織姫伝説でも有名な、ベガ。
ベガの近く、少し暗いところの平行四辺形。
琴座、楽器の星座です。
日本の琴ではなく、西洋のたて琴で、コレは、小さなハープです。

名手オルフェウスが奏でていたと言われていますね。
このオルフェウスの伝説も有名なので、皆さんもよくご存知でしょう。

北十字の白鳥座、そしてクネクネと
アルファベットのＳの字のようなサソリ座。ザリガニではありません。
しっぽの毒でアンタレスを倒した話も、これまた有名ですね。

毒虫サソリ南斗六星も、夜空のサソリは、身動きが取れません。
と言うのも、サソリの後ろから射手座が追い
上からはヘビ使い座がサソリを踏んづけているからです。

このヘビ使い座の大ヘビをつかんでいる人。
少々変わったお医者で、お薬も注射も使いません。
何と、ふんずとつかんだ大ヘビでおどしてショック療法で治すのだそうです。

ちなみにこの人の頭の星は『ラース・アルハゲー』と言う名前で、
そのとなりの、またヘビをもっている人の頭の星の名は
『ラース・アルケチー』ひざまずく者の頭の意、だそうです。

頭が並んでいても、ぶつからなかったのは片方がコケていたからだとか……。

天上の宝石も、なんだかユーモラスですよね。
晴れていれば町中でも見れますが、暑いから嫌だとおっしゃる貴方は、
天文台やプラネタリウムにお出かけになっては、いかがでしょうか？

北十字の話も天の川の話も飛び越えて、一気書きしてしまった夏の大三角形でした。

まこと

投稿日：2016/01/13