緑川尚先生 コラム

ちょっと変わった結婚の話⑤

前回のコラムで、
占い師に「これから運気が下がるから、仕事を辞めて結婚しなさい！」と、言われて、全然好きでもないし、付き合ってもいない男性と結婚することになった私。
　
そもそも、食べて行くために仕方なく結婚するってどうなんでしょう？
時代錯誤も甚だしいんですけれど、あんまりにもその占い師が強く言うものですから「運試し」のつもりで、その男性にこう言ってみた。
「私、占い師がこう言うので仕事辞めることにしましたから」
　
すると、相手の返事が！
「そうですか。わかりました」
？？？
　
「今週末にでも挨拶に行きます」
？？？
　
はあ？？？
　
おいおい？？？
挨拶ってウチの親に？？？
WHY？？？
あなたと私は営業とお客様ですよね？
3回しかお食事してませんよね？
手も握ってないし、告白どころか、口説かれた記憶もないんですけど？？
　
マジかーーーーーーーー？？？
って、いろいろすっ飛ばしとんとん拍子に結婚したけど。
　
結婚式が終わった瞬間に「早まったかも」と後悔しました。
　
　
そりゃあそうですよね。
好きでもなんでもない、むしろ苦手な相手と共に生活するわけですから。
その頃の私は占い師が言った「この人と結婚すれば老後に右肩上がり」の言葉に囚われて。右肩上がり…右肩上がり…とぶつぶつ言いながらそれだけをたよりに生きていました。
なんか離婚したら悪いことでもおきそうな気がするでしょう？
なんせ「老後」だから。
　
でもとうとう飛び出してしまいました
「老後まで、待てるかっ！！」って。そりゃあそうだ。
　
相手の男性は、「占いで結婚するくらいだから、占いで離婚されるかもなぁとは思ってたよ。」と、言ってくれました。
　
さすが、人間ができてるわあ。
私の見る目がよかったのでなく、占い師の見る目がきっとよかったのね。
　
結局、あの占い師の先生の言ってたことは、アタリだったのか？ハズレだったのか？
「老後」と言うにはまだまだ私も若いのでそうなってみないことにはわかりませんが、結婚もして、そこから飛び出してみて、思うことは、自分を信じて選んだ道は、たとえそれが誰かのアドバイスされた道であっても、「自分らしさ」を追求する道程の一部に過ぎないんだなぁと。結婚もまた、他人と共に生きることで「自分自身を知る」ヒントに過ぎないのではないかと思うのです。
　
今、結婚したくて悩んでる人も
今、離婚したくて悩んでる人も
　
それは「自分を知る道のりの途中」と思って、悩みながらも一緒に歩いて行きましょう。私たちは人生というながい旅のまだまだ途中なのですから・・・
　
千里眼　緑川尚

投稿日：2018/06/25

ちょっと変わった結婚の話④

ちょっと変わった結婚の話ですが、今回はちょっとどころでなく、
「めちゃくちゃ変わった結婚の話」になりますので、
皆さんは決して真似したりしないよう気をつけて聞いてくださいね。
　
あれは、私が独身で会社員だった頃・・・
３０代に突入して、毎日毎日仕事に没頭する日々を過ごしておりました。
その頃の私の価値観は「オトコよりも仕事優先」「友達は職場関係のみ」という狭い世界で生きていました。
彼氏もなく、身なりにもオシャレにも興味がなく、休日にもすることがなく、持ち帰った仕事ばかりをしていました。
　
そんな時、打ち込んでた仕事で成績がふるわず悩みに悩んでた私は、
気分転換のつもりで、友人に紹介された占い師のところへ行きました。
その占い師は会うなり開口一番に
「その仕事も会社もあなたに向いてないからお辞めなさい！」と
キッパリはっきりと言うので、そこでビビっ！と来た私は
　
「わかりました、辞めます。」
　
「ですが、仕事を辞めたら食べて行けません。次の仕事はどうすれば良いでしょうか？」
　
　
その先生曰く
「来年からあと2年間は何もしないのが1番良い」
「家に引きこもるのが1番だから結婚しなさい」
「誰か付き合ってる人はいないの？」
　
ええええっ！！！
けっこんー？？？
　
彼氏もいないのに？
いきなり結婚ですか？先生？
　
そこで、イタズラ心というか、運試しというか
その先生を試したい気持ちも混ざりあって、
自分が担当している独身(40代、結婚願望あり)のお客さまのお名前と生年月日を勝手に書いて観ていただきました。
　
結果、「相性バッチリね！大当たりよ！この人なんの問題もないから結婚しなさい」
　
ええええええっ？？？
　
今、「しなさい」って言いました？
　
先生、ごめんなさい。そもそもこの人と付き合ってもいないし、好きでもなんでもないし。
むしろ、苦手なタイプで、友達でも嫌って言うか、
お付き合いとか、その先のアレとかコレとかちょっと無理。
ごにょごにょ。と、本当のことを言うに言えず、黙って先生がこの人との結婚を勧める理由を聞いてました。
　
いろいろな理由を言われた気がするのですが、
はっきり覚えているのが、「この人と結婚すれば、老後は右肩上がり」と言われたことです。
老後の心配をしながら仕事に打ち込んでた私には1番効果的な言葉でした。
　
で、「運試し」の結果がこれなら、自分自身の運を試してみようと前向きに思った私は
鑑定が終わった後すぐにそのお客さまにお電話をしたのです。(断ってもらえたなら、それはそれでラッキーだし)
　
さて、その40代独身男性の答えはいかに〜？
　
　
こんなにテキトーでちゃんと結婚出来るのでしょうか？
この先、長くなりそうなので続きは次のコラムで・・・
　
(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ
　
　
千里眼　緑川尚

投稿日：2018/04/07

ちょっと変わった結婚の話③

まったく想像もしてなかった未来が、たくさんの偶然と勇気ある行動によって引き起こされることは多々あります。
　
私の友人の結婚話ですが、なんとその差は２０歳以上のご夫婦がいます。だんな様は出会ったときはまだ大学生で年下の彼女さんもいらしゃったそうです。まるで、接点の薄そうなこの二人が１０年以上の時間を早送りすると今では誰もがうらやましがるラブラブ夫婦になっているなんて当事者である二人の方が想像もしていなかった未来なんでしょう。
　
このご夫婦は、今でこそお二人で仲良く自営業をされて、お嬢さんもアーティストとして海外で個展をされるお幸せな毎日を過ごされていますが、奥様の方は前のご主人のモラルハラスメントに毎日ただ耐えてすごすことしかできない普通の主婦でした。毎日、毎日、お嬢様と二人で前夫の言葉の暴力に耐えに耐えて息をひそめるように生きていて、そんな監獄のような生活から逃げるように家出をして、手探りでどうにか生きる術を探して自立されてきたそうです。
　
また、２０歳も年下のこの彼氏さんですが、この方も真面目でハンサムで性格のいい人なんですが、なぜかお勤めする先々で、会社が倒産したり、うっかりミスをやらかしたりで仕事運が全くない！５回も仕事をクビになり！今の奥様のとことに転がり込むというゆるーい生活。
　
きっと、お二人ともたくさん悩んで、たくさん話して、たくさんの喧嘩もあったことでしょう。しかし、二人で「あきらめなかった未来」は、家族みんなに祝福され「幸せに囲まれている現在」にちゃんとつながっていました。
　
友人はいつもニコニコ笑顔でこう言います「辛いことも、信じられないようなピンチもいっぱいあったけれど、それらひとつひとつが連鎖反応を起こして今につながっているから、どれもみな必要なことだった」
　
　
今、辛くて悲しくて、ただ耐えることしかできない日を過ごしているあなたにもきっと必ず輝く未来が待っていますよ。きっと大丈夫。
　
　
千里眼　緑川尚

投稿日：2018/01/08

ちょっと変わった結婚の話②

前回は、結婚の話をタイトルをつけていながら結果は「結婚しそこねた話」になってしまいましたが、今度はちゃんと「結婚」のお話しです。私に結婚出来るのかどうか？不安に思う人にこそ読んでほしい話です。

私には、若い時に離婚してずっと独身で働き続けて頑張ってる叔母がいます。この叔母は「男はもうコリゴリ」と言っておひとり様を楽しんで生きてきた自立型の女性ですが…さすがに定年を目の前にして先行きの不安を覚えたのか、知り合いの人を通じてお見合いをすることになりました。

で、聞けば相手の男性はひと回り以上も歳下だし、ダメ元でかるーくお会いして何度かデートを重ねてみたら、相手の男性の方がもう叔母様に夢中になってしまいまして～！あれよあれよと言う間に、まるで拉致されるかのように結婚して引越ししてしまったのです。

これには、結婚した本人もびっくり！！

冗談交じりに「何もこんなお婆さんでなくても･･･」と、ケラケラ笑うのですが、相手の男性にとっては真剣でして「いつまで居られるか分からないから心配で一緒にいる」と言うのです。こんな感じだから、叔母が７０歳を超えても、しわしわのおばあちゃんになっても、どこへ行くにも、金魚のフンみたいに、くっついて離れないくらいの溺愛っぷり。

まぁ！ご馳走様！！！な、お話でございます。

そんなわけで、年齢にかかわらず自分を持って生きていれば、しわしわのお婆さんになっても求婚されるし、愛される生き方が出来るんだなぁ～と人生の大先輩を見てしみじみ思いました。

ただ、この話･･･後日談がありまして。

ずっとおひとり様で、なんでも１人で決めて、自分の好きなように生きてきた叔母様は、旦那さんが早期定年退職で家にいるのが、めちゃくちゃ鬱陶しいと不満タラタラ！旦那様の溺愛が束縛みたいに感じるから、それが嫌で嫌で、たまーに家出したりするくらい。人から見ればうらやましい話も本人にはそうでもないみたい。

ホントに人間って不思議ですね。（笑）

千里眼　緑川尚

投稿日：2017/11/21

ちょっと変わった結婚の話①

こんにちは。「片思い大王」の緑川です。
今回は本当にあった「ちょっと変わった結婚」のお話をさせていただきます。ご縁に悩む皆様のほんの息抜きになれば幸いです。
　
あれは、私が社会人になりたての頃です。お友達のご紹介で出会った男性に身分違いの恋をしてしまいました。彼はとある企業の跡取り息子さんで、出会ってすぐに本人から
「僕は家が決めた人とお見合い結婚しないといけないから」とはっきり釘を刺されていましたが、だからと言って私の方は恋する気持ちにブレーキをかけれるはずもありません。ダメで元々の勢いもあって、どんどんその「お坊ちゃんな彼」にのめり込んで、押しかけ彼女みたいな感じにまでなっていました。
　
しかし、そうは問屋がおろしません。
私の存在がお相手のお母様に見つかりました！
　
私はきっと「うちの息子と別れて」と頭ごなしに言われるのではないかとビクビクしておりましたが、お母様はとてもお優しく「我が家では、結婚などの大切なことは『上の方』にお尋ねして決めておりますので、あなたが『上の方』からのお答えをいただければ、息子と結婚させましょう」と交渉してこられたのです！
　
そもそも『上の方』ってなに？とか、どうやってテストされるのか？なども、何にもわからない私でしたが、ここで引き下がっては女が廃る！と、呆れてドン引きのお坊ちゃまの声に耳も貸さず、お母様の提案に乗りました。その頃はもう彼の気持ちは冷め切って全く私にありませんでしたが、「家の言うことには従う」とはっきりと本人からも言われたので、とにかく『上の方』に認められる女性になれるようがむしゃらに頑張りました。
　
で、結果・・・そのテストでは合格とも不合格ともお答えが出ず、ただ「女性は愛されて結婚するのがホントの幸せなんですよ」とアドバイスをいただきました。『上の方』にはお見通しだったのです。お坊ちゃんな彼にのめり込んで、結婚にこだわりすぎた私はいつの間にか好きな人の気持ちとか、周りの状況とかが全く見えなくなっていたのです。
　
その後、やっぱり諦めの悪い私はみっともなくもリベンジを目指してせっせと自分磨きを頑張っていましたが〜数年後、風の噂にそのお坊ちゃんな彼はテストに合格したであろう女性と結婚して３人ものお子様に恵まれ、幸せそうに生活をなさっているのを知りました。あぁ〜良かったなと、いろいろな恋を体験した今の私なら心からお祝い申し上げることができます。
　
もうお会いすることもかなわない彼は雲の上の王子様でしたが、泣いても泣いても泥だらけになっても天に向かってチャレンジをしたあの時の私はきっと輝いていたに違いないと今なら心から思えるのです。
　
そして『上の方』がお決めになる結婚も、たいへん不思議なご縁ではありますが、とても幸せそうな彼の様子を見ているとそういう結婚も有りなんだなぁと思いました。
　
その後、もっと「ありえない結婚」を体験することになるのですが〜それはまた次のコラムで。
　
　
千里眼　緑川尚

投稿日：2017/10/03