李聴先生 コラム

ヘアドネーション

先日髪の毛を40cmカットした。
ヘアードネーションをしたくて。
どこの団体へ送ろうかと、ヘアドネーションの団体のことを調べていた時のこと。
ヘアドネーションの活動をしているNPO法人JHD＆C(ジャーダック)代表理事の渡辺貴一さんの
『ヘアドネーションという罪。「いいこと」がもたらす社会の歪みについて』
というインタビュー記事が目に止まった。
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内容を要約すると、、、
髪の毛のない人は、できれば自分の髪の毛を生やしたいが、それができないから仕方なくウィッグを用意する。
それは髪がないと社会生活が困難だと感じるから。
ここは、髪の毛がある人がほとんどの社会。
そのような社会において、髪の毛がないということは圧倒的なマイノリティー。これは髪の毛に限ったことではないが、それが今の社会。
圧倒的マジョリティーがマイノリティーに対して、ウィッグが必要だという無意識の押し付けになっているんじゃないのか。
社会の大多数に髪の毛が生えているから、マジョリティー側の人たちに、マイノリティの人が自分を寄せていかなければならない。
この社会は非常に歪んでいる。
良かれと思っている善意が、かえって彼らを傷つけている可能性がある。
ヘアドネーションのドナーは100%マジョリティー。
誰かのためにと思っている側の無意識の差別で、マイノリティの人たちは生きづらさを感じているのではないかと。
私たちが望んでいるのは、こんな活動が1日も早くなくなる社会。発展的な解散が私たちの目標。
もしジャーダックが必要ない社会がきたら、初めて僕らには存在価値があった、僕たちの行動が社会になにかしら寄与したと言えると思っている。
望んだ人がウィッグをつけられる選択肢を、そして、同じだけウィッグをつけなくてもいい選択肢を作り出せるように。
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恥ずかしながら、私もこの記事を読むまではヘアドネーションをして「いいことをした」といい気分になっていた。
しかし、この記事を読んでその自分の思いを改めた。
病気や治療で髪の毛を失った人がウィッグをつけることを選べるような、ウィッグに限らずどんな人にも生きやすい社会になってほしいという主催者の思いを知ったこと、また自分が「いいことをした」という意識を失くせたこと、社会の歪みに気づけたこと、、、
気づきや学びのキッカケを与えてもらえて、そう考えると、やはりヘアドネーションをしてよかったと思えた。

しばらくはショートを楽しむが、また何年か後に向けて髪の毛を伸ばそうかなぁ、とも思いはじめている。

投稿日：2022/08/21

すべてはいつかのいい日のためにある

タイトルの言葉は、
私が敬愛する山元加津子さんの本の中で
出逢った言葉です。

かっこちゃんこと山元加津子さんは、
元特別支援学校の先生で、
病気で亡くなられた教え子の雪絵ちゃんとの約束
を果たすため、
現在は本の執筆をしたり講演活動をしています。
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「世界中の人に、一人ひとりが違ってそれが素晴らしいこと、みんなが素敵で大切だということ。すべてがいつかのいい日のためにあるということを、かっこちゃんが伝えて。約束して」
雪絵ちゃんの遺言です。
この雪絵ちゃんとの約束を果たすため、
かっこちゃんは本を執筆したり講演活動を
しています。
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かっこちゃんの本を読んで、
私はとても感動し、
「すべてはいつかのいい日のためにある」
というメッセージが深く心に響いたので、
私もたくさんの人にこのメッセージを届けたいと考えて、
私が占い師をしていること、
占い師の名刺にメッセージを入れたいので
許可をお願いするメールを送りました。
・
「いつかのいい日のためにあるということばは、
　誰かのものではありません。
　李聴さんのものでもあるし、
　ああ、ぜったいにそうだと思えた人のものです。
　ですから、李聴さんの名刺に書かれたら、
　それは李聴さんの言葉になるよ。」
という返信をいただきました。
もう嬉しくて嬉しくて。
早速名刺にメッセージを書き入れました。
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今、悩んだり苦しい思いをしていても、
それはきっと
「いつかのいい日のためにある」こと。
必ずよかったと思える日がくること。
私は占いを通じて皆さまに
メッセージを送っていきたいと思っています。

投稿日：2021/05/16