ひのか先生 コラム

占いは信じるもの？

あなたは占いを信じますか？

想像してみてください。

占いを「信じるもの」という前提で受けてみるとどうでしょう？

出てきた結果に一喜一憂したり、当たった・外れたというところに囚われてしまいやすくなります。

では、占いを「使うもの」という前提で受けてみるとどうでしょう？

出てきた結果と、自分の内面や状況などとを照らし合わせて、差異を見つけることができます。

「タロットはそう出てるけど、私は◯◯をしたいから◯◯を選ぼう！」

「統計学で今の運勢がそうなら、私が今できるのは△△で、風向きがこうなるときに◯◯をしよう！」

など。

信じるというより、今ある判断材料の中に、今までの自分にはなかった発想や価値観を取り入れてみたり、やめてみたりして、しっくりくるように融合させていくといった感じでしょうか。

個人的な体験として。

占いの仕事を始めたころ、プライベートで、自称占い師の方とお会いする機会がありました。

その際、こちらから占いの依頼をしていなかったにも関わらず、事前に占われていたのです。

そこまではいいとして。

「これから占い師をやめて、企業で働いた方がいいよ」

そういったアドバイス付き。

当時はまだ、占いの仕事も先行きの見えない真っ暗闇のような不安定な状況だったので、私もその言葉をまともに受け取ってしまい、正直不安になりました。

それに、当時の私は「占いは信じるもの」という前提がまだどこかにあったのでしょう。

しかし、時間が経ったときに、

「“占いをやめた方がいい”と言われたけれど、私はどうしてもまだ続けたい」

そうした「自分の内側」と「占い結果」との差異に気づきました。

この体験があったからこそ、「占いは使えばいいんだ」という前提を持てたのです。

こうしてあなたにお伝えできている今となっては、その出来事もありがたい経験の1つとなっています。

相性のいい占い師さんに出会えると、ズバズバと当てられることもあり、一気に占いを信じてしまいやすくなると思います。

ただ、占いを盲信しているとき、“自分自身”がどこか置き去りになってはいないでしょうか？

占い結果は占い結果。

自分は自分。

信じる先がいつも自分であると、占い結果に振り回されることは格段に減りますよ。

投稿日：2024/07/07

良いか悪いかにとらわれて疲れたとき

「〇〇を選ぶのは良い？悪い？」

そう不安になったり、焦る気持ちが湧いてきたりしませんか？

不安や焦りが大きくなると、身体を休めているときでさえ不安や焦りを感じることにエネルギーが使われてしまい、知らず知らずのうちに体力や気力を消耗します。

体力や気力を消耗しひどく疲れているので、「〇〇がしたい」と考えていても身体がついてこなくなることも。

はたから見ると、身体自体が動いていないと「怠けている」と思う方もいるでしょう。

しかし実際は、頑張りすぎているくらい心はとても急がしく動いています。

心が急がしく動くのは『正解探し』をしているため、かもしれません。

「良い」か「悪い」かでよく迷うとき。

誰かの判断基準をそのまま自分の中に受け継いでいる可能性があります。

たとえば、

・親（家族・親族）
・地域のコミュニティ
・学校
・マスメディア

など。

特に、子どものころに、

・好きなものを選んだらよく叱られた
・自分で決めて行動したことが上手くいかずに責められた

などの場面を何度も体験していると。
相手が喜んでくれることが「良い・正解」、相手が怒ったり悲しんだりすることが「悪い・間違い」という判断基準が無意識のうちにできあがります。

つまり、自分以外の誰かの判断基準が、自分の中に刷り込まれている状態です。

その判断基準に気づかないでいると、自分の気持ちは二の次に、人の顔色を伺うクセが発動します。

クセが発動すると、「何をすれば正解？間違い？」という『正解探し』で心は急がしく動くことに。

さらには、「間違ってはいけない…」という緊張感からいつも気は張り詰めています。

そうすると、心が疲れ切って、身体が動けなくなってしまうのも無理はないですよね。

そのため、まずは動けない自分を責めないでいただきたいのです。

本来、出来事そのものに良い・悪いはありません。

「人間万事塞翁が馬」という言葉があるように、何を選んだから良い・悪いはなく、同じ出来事でも個人個人の捉え方によって良い・悪いはさまざまに変わります。

「良い」か「悪い」かで迷いすぎるクセを減らしたいとき。

自分の心がしたいと思ったことを、自分自身が叶えてあげるように意識してみましょう。

小さなことで大丈夫です。

たとえば、

・ランチで「パスタが食べたい」と思ったからパスタを食べる
・今日は「この服が着たい」と感じたからその服を着る

などなど。

ただ、会社や学校のためにどうしても着たい服が着れない、とうような制限がある場合。

着たいという思いを大切に受け止めながら、

・目立たない部分でオシャレを楽しむ
・着たかった服を別の日に着る

など、代わりにどんなことができればうれしいか、自分自身の内側（五感＝身体感覚）に向かって尋ねてみましょう。

最初は、五感からの反応が返ってきても気づかないかもしれません。

コツコツと続けているうちに、

・気の合う人といるときはゆったりと呼吸ができている
・自分にとって合わない環境にいると耳がふさがる感覚になる

など、自分なりの判断基準が育ってきます。

そのように、「自分の内側（五感）に耳を傾ける習慣」を身につけていただくことが、何よりも大事なのです。

投稿日：2024/09/23